規格の利用・運用方針
規格の利用方法
規格は強制的なルールではなく、品質と効率を高めるための道具である。
可能な限り遵守することを前提としつつ、合理的な理由がある場合には逸脱することも認められる。
規格は盲目的に従うものでも、安易に無視するものでもなく、判断の基準として活用してほしい。
規格を「物差し」「基準」として使う
この規格は、業務の品質を保証し、組織全体で一定の水準を維持するための基準として策定されている。
一方で、規格を遵守しないことに対する直接的な罰則はない。つまり規格は強制的なルールではない。
しかし、規格は以下のような役割を果たす。
- 判断の拠り所:何が適切で何が不適切かを判断する際の客観的な基準
- 品質保証の担保:最低限の品質水準を維持するための指標
- コミュニケーションの基盤:チーム間、部門間での共通理解を形成する土台
- リスク管理のツール:問題が発生した際の原因分析や改善策検討の基準点
可能な限り準拠することを前提とする
規格は可能な限り準拠することを前提として運用してほしい。これは以下の理由による:
- 規格は業界一般の標準(IPA「共通フレーム」など) や、過去の経験や知見に基づいて策定されており、遵守することで多くの問題を未然に防ぐことができる
- 組織全体で規格を遵守することで、成果物の品質が均一化され、保守性や互換性が向上する
- 規格からの逸脱が常態化すると、規格自体が形骸化し、基準としての機能を失う
規格から外れる場合の考え方
適用範囲内だからといって、規格を機械的に適用することが常に最善とは限らない。以下のような場合には、規格から外れることが合理的な可能性がある:
- 技術的制約:使用している技術やツールの制約により、規格の要件を満たすことが技術的に不可能な場合
- 特殊な要求事項:顧客要求や法規制により、規格とは異なる対応が必要な場合
- 費用対効果:規格を遵守するコストが、得られる利益を大きく上回る場合
- より良い代替手段:規格策定後に登場した新技術や新手法により、規格の要件よりも優れた方法がある場合
規格から外れる判断をする場合は、以下の原則を守る:
- 意図的かつ計算された逸脱: 単なる見落としや怠慢ではなく、意識的な判断として行う
規格の改訂と成長
規格は固定されたものではない。組織の成長や技術の進歩に応じて継続的に見直し、改訂する。現場で規格を外れる判断が頻繁に発生する場合、規格が現実に合っていない可能性がある。
規格を外れる場合も、規格を無視せず、規格の改訂を提案をしてほしい。これにより、組織全体の知見が規格に反映され、より実用的で効果的な基準となる。