5.基本設計 要求事項・基準

5. 基本設計工程 要求事項・基準


5.1 基本設計工程の要求事項

5.1.1 基本要求事項
Must
  • 基本設計工程は、確定した要件を具体的な外部仕様および方式として定義する工程として実施しなければならない
  • 基本設計は、要件定義で合意された内容を前提としなければならない
  • 基本設計の内容は、実装担当者が判断に迷わないレベルで記述されなければならない
Must Not
  • 要件定義で合意されていない内容を、新たに追加してはならない
  • 設計上の都合により、要件の意味や範囲を暗黙的に変更してはならない

5.1.2 要件との対応関係に関する要求事項
Must
  • 基本設計は、すべての要件に対して対応関係を示さなければならない
  • 要件と設計の対応関係は、第三者が追跡可能な形で示されなければならない

5.1.3 外部仕様に関する要求事項
Must
  • 利用者および外部システムから見た振る舞いを定義しなければならない
  • 入出力・エラー・例外時の挙動を明示しなければならない
Must Not
  • 内部実装に依存する表現のみで外部仕様を記述してはならない

5.1.4 システム方式に関する要求事項
Must
  • 要件を満たすための主要な方式・構成を定義しなければならない
  • 非機能要件に対する実現方針を示さなければならない
Should
  • 方式選定の理由や前提条件を明示することが望ましい

5.1.5 SoR / SoE 観点の要求事項(共通適用)
Must
  • 基本設計工程において、SoR / SoE の責務境界を明示しなければならない
  • 業務データの正の所在が、設計から判断できなければならない

5.2 基本設計工程 完了基準

基本設計工程は、以下の基準をすべて満たした場合に完了と判断する。


5.2.1 要件充足に関する基準
Must
  • すべての要件に対して、設計上の対応が定義されている
  • 要件を満たさない設計要素が存在しない

5.2.2 実装・テスト移行に関する基準
Must
  • 実装担当者が追加判断をせずに実装できる状態である
  • テスト観点を導出できる

5.2.3 合意状態に関する基準
Must
  • 基本設計書について、合意が成立している
  • 合意範囲および前提条件が明示されている

5.3 基本設計成果物 品質基準

5.3.1 完全性(Completeness)
Must
  • 外部仕様および主要な方式が漏れなく記載されている
  • 非対象・対象外が明示されている

5.3.2 一貫性(Consistency)
Must
  • 要件定義書との間に矛盾が存在しない
  • 設計内で用語・前提が一貫している

5.3.3 明確性(Clarity)
Must
  • 設計内容が、複数の解釈を生まない表現になっている
  • 図表や構造により、設計意図が理解できる

5.3.4 追跡可能性(Traceability)
Must
  • 設計内容が、対応する要件に紐づけられている
  • 要件変更時の影響範囲を特定できる

5.3.5 実現可能性(Feasibility)
Must
  • 技術的・運用的に実現可能である
  • 制約条件を満たしている

ページ運用メモ(規格管理用)
  • 本章は 基本設計工程に必須適用
  • SoR / SoE 固有要求事項(06 / 07章)がある場合は、そちらを優先適用
  • 本章の完了基準は、基本設計工程の検収判断根拠とする