3.共通要求事項

3. 共通要求事項(Common Requirements)


3.1 上流工程 共通要求事項

3.1.1 成果物に関する要求事項
Must
  • 上流工程の成果物は、後工程の判断基準として機能しなければならない
  • 成果物は、第三者が読んでも判断内容を再現できなければならない
  • 判断・合意・前提条件を文書として明示しなければならない
Must Not
  • 判断理由が説明できない状態で成果物を確定してはならない
  • 暗黙的な了解や口頭合意を成果物の前提としてはならない

3.1.2 要件・設計に関する要求事項
Must
  • 設計は、必ず要件に基づいて行わなければならない
  • 要件と設計の対応関係を追跡可能な状態にしなければならない
Must Not
  • 要件として合意されていない内容を、設計で新たに追加してはならない
  • 設計上の都合で、要件の意味を暗黙に変更してはならない

3.1.3 判断主体に関する要求事項
Must
  • 各判断について、誰が判断主体であるかを明確にしなければならない
  • 発注者判断と受注者判断を混同してはならない

3.2 合意・レビュー・承認に関する要求事項

3.2.1 合意に関する要求事項
Must
  • 要件定義および基本設計の成果物は、合意対象として明示されなければならない
  • 合意範囲・合意内容・合意時点を明確にしなければならない
Must Not
  • 合意対象外の内容を、合意済みであるかのように扱ってはならない

3.2.2 レビューに関する要求事項
Must
  • 成果物は、第三者レビューを前提として構成されなければならない
  • レビュー観点が文書構造から読み取れるようにしなければならない
Should
  • SoR / SoE の区分や責務境界は、レビュー時に明示されていることが望ましい

3.2.3 合意不成立時の扱い
Must
  • 合意に至っていない事項を、確定事項として扱ってはならない
  • 未決事項は、未決であることが明示されていなければならない

3.2.4 承認に関する要求事項
Must
  • 成果物は、承認権限を持つ担当者による承認を経なければならない
  • 承認者・承認日時・承認範囲を記録しなければならない
Must Not
  • 承認権限のない者による承認を、正式な承認として扱ってはならない

3.3 変更・逸脱管理の要求事項

3.3.1 変更管理の要求事項
Must
  • 合意済み要件・設計を変更する場合、変更内容と影響範囲を明示しなければならない
  • 変更は、関係者の合意をもって確定しなければならない
Must Not
  • 影響範囲が不明確な状態で変更を確定してはならない

3.3.2 逸脱管理の要求事項
Must
  • 本規格から逸脱する場合、逸脱理由・影響・代替統制策を明示しなければならない
  • 逸脱は、発注者・受注者双方の合意をもって承認されなければならない
Must Not
  • 暗黙的に規格を適用しないことを容認してはならない

3.3.3 記録に関する要求事項
Must
  • 変更・逸脱の履歴は、後から追跡可能な形で記録されなければならない
May
  • 記録は、Notion 等のツールで一元管理してよい