🚧 9.SoR 規範・基準

9. SoR 規範・基準(System of Record)


9.1 SoR の位置づけ(再定義)

定義

SoR(System of Record)とは、

業務データの正(Single Source of Truth)を保持し、業務上の最終判断の根拠となるシステムを指す。

SoR は、業務の継続性・正確性・監査性に直接影響する。


9.2 SoR 共通規範(工程横断)

9.2.1 データ責務に関する規範
Must
  • 業務データの正は、SoR のみに存在しなければならない
  • データの定義・意味・制約は、SoR 側で一意に定義されなければならない
Must Not
  • SoR 以外のシステムに、業務データの正を保持させてはならない

9.2.2 業務ルールに関する規範
Must
  • 業務上の整合性制約・計算規則は、SoR に集約しなければならない
  • 業務判断を伴う処理は、SoR 側で完結させなければならない

9.2.3 変更影響に関する規範
Must
  • データ構造や業務ルールの変更影響を説明できなければならない
  • 変更は、業務影響を考慮した上で判断されなければならない

9.3 要件定義工程における SoR 規範

9.3.1 要件の定義に関する規範
Must
  • SoR に関する要件は、業務データの正を前提として定義しなければならない
  • データ項目・業務ルールに関する要件を曖昧にしてはならない
Must Not
  • 利用者体験や画面都合を優先して、データ定義を歪めてはならない

9.3.2 非機能要件に関する規範
Must
  • 可用性・整合性・監査性に関する要件を明示しなければならない
  • 障害発生時の業務影響を考慮しなければならない

9.4 基本設計工程における SoR 規範

9.4.1 外部仕様に関する規範
Must
  • データの登録・更新・参照に関する振る舞いを明確に定義しなければならない
  • 不正な状態を生成しない仕様になっていなければならない

9.4.2 システム方式に関する規範
Must
  • データ整合性を担保する方式を設計しなければならない
  • トランザクション・排他・エラーハンドリング方針を定義しなければならない

9.5 SoR 完了基準(工程横断)

Must
  • 業務データの正の所在が一意に説明できる
  • 業務ルール・データ制約が明文化されている
  • 障害・変更時の影響範囲を説明できる

9.6 SoR 成果物 品質基準

9.6.1 正確性(Accuracy)
Must
  • データ定義・業務ルールが業務実態と一致している

9.6.2 一貫性(Consistency)
Must
  • データ定義・制約がシステム全体で一貫している

9.6.3 監査性(Auditability)
Must
  • 業務判断やデータ変更の経緯を追跡できる

9.6.4 安定性(Stability)
Must
  • 利用者体験の変更によって、SoR の根幹が影響を受けない

ページ運用メモ(規格管理用)
  • 本章は SoR と判定されたシステム・要件に必須適用
  • 04・05章の規範に優先して適用される
  • SoR / SoE 混在時の優先順位は、08章に従う