[テンプレ]移行後の旧システムの扱い

関連テンプレ構成
テンプレート
# 旧システムの扱い

本章では、新システムへの移行完了後における旧システムの取り扱いについて定義する。

---

## 旧システムの稼働期間・運用方針

移行後の旧システムを「いつまで・どのように」稼働させるかを明確にする。

### 稼働期間

| 項目 | 日程・期間 | 備考 |
|------|-----------|------|
| 移行完了日 | YYYYMMDD| 新システム本番稼働開始日 |
| 暫定併用期間 | 移行後1ヶ月間 | 並行稼働による安定性確認 |
| 閲覧専用化 | YYYYMMDD| 新規入力・更新を停止 |
| 完全停止予定日 | YYYYMMDD| 旧システムのシャットダウン |

### 運用方針

- **移行直後(1ヶ月間)**: 新旧システム並行稼働
  - 新システムをメインとして運用
  - 旧システムは参照・検証用として維持
  - データ整合性の確認を実施
- **閲覧専用期間(3ヶ月間)**: 
  - 新規入力・更新機能を停止
  - 過去データの参照のみ可能
  - 法務・経理・監査部門の要求に対応
- **完全停止後**:
  - アーカイブデータのみ保管
  - システムは完全にシャットダウン

### データ参照の必要性

| 部門 | 参照目的 | 必要期間 | 対応方法 |
|------|---------|---------|---------|
| 法務部 | 契約書・取引履歴の確認 | 10年間 | アーカイブDB作成 |
| 経理部 | 会計帳簿・証憑の確認 | 7年間 | アーカイブDB作成 |
| 監査部 | 過去取引の監査対応 | 7年間 | アーカイブDB作成 |
| 営業部 | 顧客対応履歴の確認 | 1年間 | 旧システム閲覧専用化 |

---

## 旧システムの役割整理(移行後に残る処理の有無)

### 残存する処理・機能

```mermaid
graph LR
    A[旧システム] --> B[過去データ閲覧]
    A --> C[帳票出力]
    A --> D[履歴検索]
    
    E[新システム] --> F[新規入力]
    E --> G[業務処理]
    E --> H[レポート作成]
```

| 処理・機能 | 実施システム | 理由 | 期間 |
|-----------|------------|------|------|
| 過去データ閲覧 | 旧システム | 移行対象外データの参照 | 移行後6ヶ月 |
| 特定帳票出力 | 旧システム | 旧フォーマットでの出力要求 | 移行後3ヶ月 |
| 過去取引履歴検索 | 旧システム | 検索機能の移行が未完了 | 移行後1|
| 新規取引入力 | 新システム | - | - |
| 日次バッチ処理 | 新システム | - | - |

### 残存業務の責任主体

- **期間**: 移行後6ヶ月間
- **責任部署**: システム運用部
- **担当者**: 旧システム保守担当チーム
- **エスカレーション先**: プロジェクトマネージャー

---

## 旧システムのアクセス管理

### アクセス権限方針

```mermaid
graph TD
    A[移行完了] --> B[全ユーザーアクセス可能]
    B --> C[1ヶ月後: 閲覧専用化]
    C --> D[参照権限者のみアクセス可能]
    D --> E[3ヶ月後: アクセス制限強化]
    E --> F[運用担当者のみアクセス可能]
    F --> G[6ヶ月後: システム停止]
```

### アクセス権限の段階的縮小

| 期間 | アクセス可能者 | 権限内容 | 認証方法 |
|------|--------------|---------|---------|
| 移行直後~1ヶ月 | 全ユーザー | 参照・検証 | 既存ID/パスワード |
| 1ヶ月~3ヶ月 | 参照権限者のみ | 参照のみ | 既存ID/パスワード |
| 3ヶ月~6ヶ月 | 運用担当者のみ | 参照・保守 | 多要素認証 |
| 6ヶ月以降 | アクセス不可 | - | - |

### 参照権限者の定義

- システム運用部(全員)
- 法務部(部長・課長)
- 経理部(部長・課長)
- 監査部(全員)
- プロジェクトマネージャー

### ID停止スケジュール

1. **移行後1週間**: 新システムへの移行状況を確認
2. **移行後1ヶ月**: 一般ユーザーのIDを無効化
3. **移行後3ヶ月**: 参照権限のみのユーザーIDを無効化
4. **移行後6ヶ月**: すべてのIDを無効化

---

## 旧データの参照方法

### 過去データの取り扱い

| データ種別 | 保管方法 | 保管期間 | 参照方法 |
|-----------|---------|---------|---------|
| 取引データ(直近3) | 新システムに移行 | 無期限 | 新システムから参照 |
| 取引データ(3年以前) | 旧システムDB | 7年間 | アーカイブDBから参照 |
| 契約書・証憑 | 文書管理システム | 10年間 | 文書管理システムから参照 |
| ログ・監査証跡 | アーカイブストレージ | 7年間 | 専用ツールで参照 |
| 帳票・レポート | PDFアーカイブ | 7年間 | ファイルサーバーから参照 |

### 閲覧専用DBの構築

```mermaid
graph LR
    A[旧システムDB] -->|データ抽出| B[アーカイブDB]
    B --> C[閲覧専用インターフェース]
    C --> D[権限者のみアクセス]
    
    E[バックアップ] --> B
```

**構築内容:**
- 旧システムDBのスナップショットを作成
- 読み取り専用のレプリカDBを構築
- 簡易検索・閲覧用のWebインターフェースを提供
- アクセスログを記録

### 法令要件による保存期間

| 法令 | 対象データ | 保存期間 |
|------|-----------|---------|
| 会社法 | 会計帳簿・計算書類 | 10|
| 法人税法 | 帳簿書類 | 7|
| 電子帳簿保存法 | 電子取引データ | 7|
| 個人情報保護法 | 個人データ | 利用目的達成後速やかに削除 |

---

## 旧システムのバックアップ・保管方針

### バックアップ方針

| バックアップ種別 | 取得タイミング | 保管期間 | 保管場所 |
|----------------|--------------|---------|---------|
| 最終フルバックアップ | 移行完了日 | 10年間 | オフサイトストレージ |
| 閲覧専用化時 | 閲覧専用化日 | 7年間 | オフサイトストレージ |
| システム停止時 | 停止日 | 7年間 | オフサイトストレージ |
| 月次バックアップ | 閲覧専用期間中 | 3世代 | オンサイトストレージ |

### バックアップ媒体の管理

**暗号化:**
- AES-256による暗号化
- 暗号鍵は専用の鍵管理システムで管理
- 鍵のアクセスは権限者のみに制限

**保管場所:**
- オンサイト: 社内データセンター(耐火金庫)
- オフサイト: クラウドストレージ(冗長化構成)
- 物理媒体: 遠隔地の保管施設

**管理責任者:**
- システム運用部長
- 情報セキュリティ責任者

---

## 旧システムの停止・廃棄計画

### システム停止フロー

```mermaid
graph TD
    A[停止2週間前] --> B[関係者への通知]
    B --> C[最終バックアップ取得]
    C --> D[停止1週間前: 停止リハーサル]
    D --> E[停止前日: 最終確認]
    E --> F[停止当日: システム停止]
    F --> G[サービス停止]
    G --> H[バッチ停止]
    H --> I[DBシャットダウン]
    I --> J[サーバー停止]
    J --> K[停止完了確認]
    K --> L[完了報告]
```

### 停止作業手順(概要)

1. **サービス停止**
   - Webアプリケーションの停止
   - APIサービスの停止
   - ユーザーアクセスの遮断

2. **バッチ処理停止**
   - スケジュールジョブの停止
   - 実行中バッチの完了待機

3. **データベースシャットダウン**
   - トランザクションの完了確認
   - DBの正常シャットダウン

4. **サーバー停止**
   - アプリケーションサーバー停止
   - DBサーバー停止
   - ネットワーク機器の設定変更

### システム資源の廃棄方針

| 資源種別 | 廃棄方法 | 実施時期 | 責任者 |
|---------|---------|---------|-------|
| 物理サーバー | データ消去後、リース返却 | 停止後1ヶ月以内 | インフラ部 |
| 仮想サーバー | インスタンス削除 | 停止後1週間以内 | インフラ部 |
| ストレージ | データ消去、解約 | 停止後1ヶ月以内 | インフラ部 |
| ネットワーク機器 | 設定削除、解約 | 停止後2週間以内 | ネットワーク部 |

### データ消去方式

- **HDD/SSD**: DoD 5220.22-M方式(3回上書き)
- **クラウドストレージ**: プロバイダーの削除機能 + 削除証明書取得
- **バックアップ媒体**: 物理的破壊(保管期間終了後)

---

## 旧システムの保守契約・ライセンスの扱い

### 保守契約の終了スケジュール

| 契約種別 | ベンダー | 契約終了日 | 手続き期限 | 削減効果 |
|---------|---------|-----------|-----------|---------|
| システム保守 | A| YYYYMMDD| 3ヶ月前通知 | 年間XXX万円 |
| データベース保守 | B| YYYYMMDD| 2ヶ月前通知 | 年間XXX万円 |
| インフラ保守 | C| YYYYMMDD| 1ヶ月前通知 | 年間XXX万円 |

### ライセンスの扱い

| ライセンス | 扱い | 手続き | 備考 |
|-----------|------|-------|------|
| OS(サーバー) | 解約 | リース返却時に自動終了 | - |
| データベース | 解約 | ベンダーへ解約申請 | 3ヶ月前通知 |
| アプリケーション | 解約 | ベンダーへ解約申請 | 1ヶ月前通知 |
| ミドルウェア | 新システムへ移管 | ライセンス移管手続き | 可能な場合 |

---

## 旧システム関連のリスクと対策

### リスクマトリクス

| リスク | 影響度 | 発生確率 | 対策 |
|-------|-------|---------|------|
| 旧システムが急停止し参照不可 ||| 必要データを事前にアーカイブDBへ移行 |
| 誤って旧システムに入力・利用 ||| 閲覧専用化、アクセス制限、警告表示 |
| 保守契約終了後に不具合発生 ||| 停止前の安定化チェック、詳細な運用手順書作成 |
| バックアップデータの復旧不可 ||| 定期的なリストアテスト実施 |
| 法令要件を満たさない早期廃棄 ||| 法務部による保存期間の事前確認 |
| データ漏洩(廃棄時) ||| 適切なデータ消去方式の採用、証明書取得 |

### 対策詳細

**1. 急停止対策:**
- 重要データのアーカイブDB移行を完了させる
- 閲覧専用期間中も定期的なヘルスチェックを実施
- 障害時の復旧手順を事前に準備

**2. 誤入力防止:**
- ログイン画面に「閲覧専用」の警告表示
- 入力フォームを無効化
- 定期的な利用状況モニタリング

**3. 保守終了後の対応:**
- 停止前に十分な安定稼働期間を確保
- 詳細な運用マニュアル・トラブルシューティングガイドを作成
- 緊急時の連絡体制を整備

---

## 旧システムに関するステークホルダーの役割

### 役割分担表

| 役割 | 担当部署・担当者 | 責任範囲 |
|------|----------------|---------|
| 停止判断者 | 顧客責任者(システム部長) | 最終的な停止判断・承認 |
| 停止作業実施者 | インフラ部・運用部門 | システム停止作業の実施 |
| データ管理責任者 | システム部・DBA | バックアップ・アーカイブの管理 |
| 監査対応 | 監査部 | 停止プロセスの監査、コンプライアンス確認 |
| 法務確認 | 法務部 | 保存期間・データ廃棄の法的妥当性確認 |
| 経理確認 | 経理部 | 契約終了・コスト削減効果の確認 |
| プロジェクト管理 | プロジェクトマネージャー | 全体スケジュール管理・調整 |

### 意思決定プロセス

```mermaid
graph TD
    A[停止提案] --> B[PM: 関係者調整]
    B --> C[各部門確認]
    C --> D{法務・監査承認}
    D -->|承認| E[顧客責任者: 最終判断]
    D -->|差し戻し| B
    E -->|承認| F[停止作業実施]
    E -->|延期| B
    F --> G[完了報告]
```

### 確認事項(部門別)

**監査部:**
- 停止プロセスが内部統制に準拠しているか
- 証跡が適切に保管されているか
- データ保存期間が法令要件を満たしているか

**法務部:**
- 契約上の保存義務が履行されているか
- 個人情報の適切な削除が行われるか
- ライセンス契約の解約手続きが適切か

**経理部:**
- 保守契約終了による削減効果の確認
- 残存資産の適切な処理
- 予算への影響確認

---

## 旧システム停止チェックリスト

### 停止前チェック

- [ ] 関係者全員への通知完了(2週間前)
- [ ] 最終バックアップ取得完了
- [ ] アーカイブDBの構築完了
- [ ] 法務・監査部門の承認取得
- [ ] 保守契約の解約手続き完了
- [ ] ライセンス契約の解約手続き完了
- [ ] 停止手順書のレビュー完了
- [ ] 緊急連絡体制の確認完了

### 停止作業中チェック

- [ ] サービス停止完了
- [ ] バッチ処理停止完了
- [ ] データベースの正常シャットダウン完了
- [ ] サーバーの停止完了
- [ ] ネットワーク設定変更完了
- [ ] 停止作業ログの記録完了

### 停止後チェック

- [ ] 停止完了の確認
- [ ] アーカイブデータの参照可能性確認
- [ ] 関係者への完了報告
- [ ] 停止作業報告書の作成
- [ ] 資産管理台帳の更新
- [ ] データ消去作業の計画策定

---
プレビュー

旧システムの扱い

本章では、新システムへの移行完了後における旧システムの取り扱いについて定義する。


旧システムの稼働期間・運用方針

移行後の旧システムを「いつまで・どのように」稼働させるかを明確にする。

稼働期間
項目 日程・期間 備考
移行完了日 YYYY年MM月DD日 新システム本番稼働開始日
暫定併用期間 移行後1ヶ月間 並行稼働による安定性確認
閲覧専用化 YYYY年MM月DD日 新規入力・更新を停止
完全停止予定日 YYYY年MM月DD日 旧システムのシャットダウン
運用方針
  • 移行直後(1ヶ月間): 新旧システム並行稼働
    • 新システムをメインとして運用
    • 旧システムは参照・検証用として維持
    • データ整合性の確認を実施
  • 閲覧専用期間(3ヶ月間):
    • 新規入力・更新機能を停止
    • 過去データの参照のみ可能
    • 法務・経理・監査部門の要求に対応
  • 完全停止後:
    • アーカイブデータのみ保管
    • システムは完全にシャットダウン
データ参照の必要性
部門 参照目的 必要期間 対応方法
法務部 契約書・取引履歴の確認 10年間 アーカイブDB作成
経理部 会計帳簿・証憑の確認 7年間 アーカイブDB作成
監査部 過去取引の監査対応 7年間 アーカイブDB作成
営業部 顧客対応履歴の確認 1年間 旧システム閲覧専用化

旧システムの役割整理(移行後に残る処理の有無)

残存する処理・機能
graph LR
    A[旧システム] --> B[過去データ閲覧]
    A --> C[帳票出力]
    A --> D[履歴検索]

    E[新システム] --> F[新規入力]
    E --> G[業務処理]
    E --> H[レポート作成]
処理・機能 実施システム 理由 期間
過去データ閲覧 旧システム 移行対象外データの参照 移行後6ヶ月
特定帳票出力 旧システム 旧フォーマットでの出力要求 移行後3ヶ月
過去取引履歴検索 旧システム 検索機能の移行が未完了 移行後1年
新規取引入力 新システム - -
日次バッチ処理 新システム - -
残存業務の責任主体
  • 期間: 移行後6ヶ月間
  • 責任部署: システム運用部
  • 担当者: 旧システム保守担当チーム
  • エスカレーション先: プロジェクトマネージャー

旧システムのアクセス管理

アクセス権限方針
graph TD
    A[移行完了] --> B[全ユーザーアクセス可能]
    B --> C[1ヶ月後: 閲覧専用化]
    C --> D[参照権限者のみアクセス可能]
    D --> E[3ヶ月後: アクセス制限強化]
    E --> F[運用担当者のみアクセス可能]
    F --> G[6ヶ月後: システム停止]
アクセス権限の段階的縮小
期間 アクセス可能者 権限内容 認証方法
移行直後~1ヶ月 全ユーザー 参照・検証 既存ID/パスワード
1ヶ月~3ヶ月 参照権限者のみ 参照のみ 既存ID/パスワード
3ヶ月~6ヶ月 運用担当者のみ 参照・保守 多要素認証
6ヶ月以降 アクセス不可 - -
参照権限者の定義
  • システム運用部(全員)
  • 法務部(部長・課長)
  • 経理部(部長・課長)
  • 監査部(全員)
  • プロジェクトマネージャー
ID停止スケジュール
  1. 移行後1週間: 新システムへの移行状況を確認
  2. 移行後1ヶ月: 一般ユーザーのIDを無効化
  3. 移行後3ヶ月: 参照権限のみのユーザーIDを無効化
  4. 移行後6ヶ月: すべてのIDを無効化

旧データの参照方法

過去データの取り扱い
データ種別 保管方法 保管期間 参照方法
取引データ(直近3年) 新システムに移行 無期限 新システムから参照
取引データ(3年以前) 旧システムDB 7年間 アーカイブDBから参照
契約書・証憑 文書管理システム 10年間 文書管理システムから参照
ログ・監査証跡 アーカイブストレージ 7年間 専用ツールで参照
帳票・レポート PDFアーカイブ 7年間 ファイルサーバーから参照
閲覧専用DBの構築
graph LR
    A[旧システムDB] -->|データ抽出| B[アーカイブDB]
    B --> C[閲覧専用インターフェース]
    C --> D[権限者のみアクセス]

    E[バックアップ] --> B

構築内容:

  • 旧システムDBのスナップショットを作成
  • 読み取り専用のレプリカDBを構築
  • 簡易検索・閲覧用のWebインターフェースを提供
  • アクセスログを記録
法令要件による保存期間
法令 対象データ 保存期間
会社法 会計帳簿・計算書類 10年
法人税法 帳簿書類 7年
電子帳簿保存法 電子取引データ 7年
個人情報保護法 個人データ 利用目的達成後速やかに削除

旧システムのバックアップ・保管方針

バックアップ方針
バックアップ種別 取得タイミング 保管期間 保管場所
最終フルバックアップ 移行完了日 10年間 オフサイトストレージ
閲覧専用化時 閲覧専用化日 7年間 オフサイトストレージ
システム停止時 停止日 7年間 オフサイトストレージ
月次バックアップ 閲覧専用期間中 3世代 オンサイトストレージ
バックアップ媒体の管理

暗号化:

  • AES-256による暗号化
  • 暗号鍵は専用の鍵管理システムで管理
  • 鍵のアクセスは権限者のみに制限

保管場所:

  • オンサイト: 社内データセンター(耐火金庫)
  • オフサイト: クラウドストレージ(冗長化構成)
  • 物理媒体: 遠隔地の保管施設

管理責任者:

  • システム運用部長
  • 情報セキュリティ責任者

旧システムの停止・廃棄計画

システム停止フロー
graph TD
    A[停止2週間前] --> B[関係者への通知]
    B --> C[最終バックアップ取得]
    C --> D[停止1週間前: 停止リハーサル]
    D --> E[停止前日: 最終確認]
    E --> F[停止当日: システム停止]
    F --> G[サービス停止]
    G --> H[バッチ停止]
    H --> I[DBシャットダウン]
    I --> J[サーバー停止]
    J --> K[停止完了確認]
    K --> L[完了報告]
停止作業手順(概要)
  1. サービス停止
    • Webアプリケーションの停止
    • APIサービスの停止
    • ユーザーアクセスの遮断
  2. バッチ処理停止
    • スケジュールジョブの停止
    • 実行中バッチの完了待機
  3. データベースシャットダウン
    • トランザクションの完了確認
    • DBの正常シャットダウン
  4. サーバー停止
    • アプリケーションサーバー停止
    • DBサーバー停止
    • ネットワーク機器の設定変更
システム資源の廃棄方針
資源種別 廃棄方法 実施時期 責任者
物理サーバー データ消去後、リース返却 停止後1ヶ月以内 インフラ部
仮想サーバー インスタンス削除 停止後1週間以内 インフラ部
ストレージ データ消去、解約 停止後1ヶ月以内 インフラ部
ネットワーク機器 設定削除、解約 停止後2週間以内 ネットワーク部
データ消去方式
  • HDD/SSD: DoD 5220.22-M方式(3回上書き)
  • クラウドストレージ: プロバイダーの削除機能 + 削除証明書取得
  • バックアップ媒体: 物理的破壊(保管期間終了後)

旧システムの保守契約・ライセンスの扱い

保守契約の終了スケジュール
契約種別 ベンダー 契約終了日 手続き期限 削減効果
システム保守 A社 YYYY年MM月DD日 3ヶ月前通知 年間XXX万円
データベース保守 B社 YYYY年MM月DD日 2ヶ月前通知 年間XXX万円
インフラ保守 C社 YYYY年MM月DD日 1ヶ月前通知 年間XXX万円
ライセンスの扱い
ライセンス 扱い 手続き 備考
OS(サーバー) 解約 リース返却時に自動終了 -
データベース 解約 ベンダーへ解約申請 3ヶ月前通知
アプリケーション 解約 ベンダーへ解約申請 1ヶ月前通知
ミドルウェア 新システムへ移管 ライセンス移管手続き 可能な場合

旧システム関連のリスクと対策

リスクマトリクス
リスク 影響度 発生確率 対策
旧システムが急停止し参照不可 必要データを事前にアーカイブDBへ移行
誤って旧システムに入力・利用 閲覧専用化、アクセス制限、警告表示
保守契約終了後に不具合発生 停止前の安定化チェック、詳細な運用手順書作成
バックアップデータの復旧不可 定期的なリストアテスト実施
法令要件を満たさない早期廃棄 法務部による保存期間の事前確認
データ漏洩(廃棄時) 適切なデータ消去方式の採用、証明書取得
対策詳細

1. 急停止対策:

  • 重要データのアーカイブDB移行を完了させる
  • 閲覧専用期間中も定期的なヘルスチェックを実施
  • 障害時の復旧手順を事前に準備

2. 誤入力防止:

  • ログイン画面に「閲覧専用」の警告表示
  • 入力フォームを無効化
  • 定期的な利用状況モニタリング

3. 保守終了後の対応:

  • 停止前に十分な安定稼働期間を確保
  • 詳細な運用マニュアル・トラブルシューティングガイドを作成
  • 緊急時の連絡体制を整備

旧システムに関するステークホルダーの役割

役割分担表
役割 担当部署・担当者 責任範囲
停止判断者 顧客責任者(システム部長) 最終的な停止判断・承認
停止作業実施者 インフラ部・運用部門 システム停止作業の実施
データ管理責任者 システム部・DBA バックアップ・アーカイブの管理
監査対応 監査部 停止プロセスの監査、コンプライアンス確認
法務確認 法務部 保存期間・データ廃棄の法的妥当性確認
経理確認 経理部 契約終了・コスト削減効果の確認
プロジェクト管理 プロジェクトマネージャー 全体スケジュール管理・調整
意思決定プロセス
graph TD
    A[停止提案] --> B[PM: 関係者調整]
    B --> C[各部門確認]
    C --> D{法務・監査承認}
    D -->|承認| E[顧客責任者: 最終判断]
    D -->|差し戻し| B
    E -->|承認| F[停止作業実施]
    E -->|延期| B
    F --> G[完了報告]
確認事項(部門別)

監査部:

  • 停止プロセスが内部統制に準拠しているか
  • 証跡が適切に保管されているか
  • データ保存期間が法令要件を満たしているか

法務部:

  • 契約上の保存義務が履行されているか
  • 個人情報の適切な削除が行われるか
  • ライセンス契約の解約手続きが適切か

経理部:

  • 保守契約終了による削減効果の確認
  • 残存資産の適切な処理
  • 予算への影響確認

旧システム停止チェックリスト

停止前チェック
関係者全員への通知完了(2週間前)
最終バックアップ取得完了
アーカイブDBの構築完了
法務・監査部門の承認取得
保守契約の解約手続き完了
ライセンス契約の解約手続き完了
停止手順書のレビュー完了
緊急連絡体制の確認完了
停止作業中チェック
サービス停止完了
バッチ処理停止完了
データベースの正常シャットダウン完了
サーバーの停止完了
ネットワーク設定変更完了
停止作業ログの記録完了
停止後チェック
停止完了の確認
アーカイブデータの参照可能性確認
関係者への完了報告
停止作業報告書の作成
資産管理台帳の更新
データ消去作業の計画策定