🚧 AsIs業務フロー作成

🧭実践ガイド

🐾具体的なステップ

以下に示すステップは、定義ではなく、おすすめのサンプルです。
実際の現場では、成果物=プロセスの目的を達成できるように、適切にアレンジしてください。
📘インプット
  • 業務ヒアリング記録、観察メモ
  • 業務マニュアル、業務手順書、帳票、画面サンプル
  • 組織図、役割一覧
  • 現行システム構成図、利用ログ
✅すること
ステップ タスク内容 目的
① 対象範囲の確認 対象とする業務領域・部門・プロセスを定義する 分析の漏れ・過剰範囲を防ぐため
② 関係者の特定 業務担当者、責任者、他部門連携先を洗い出す 正確な情報源を確保し、ヒアリング効率を上げる
③ 情報収集 マニュアル、帳票、画面、報告書などを収集する 現場の「実作業」を把握するための一次資料を得る
④ ヒアリング実施 業務担当者に実際の手順、分岐条件、判断基準を聞き取る 手順書にない「実態」と「例外処理」を把握する
⑤ フローの暫定作成 BPMNやスイムレーン形式で業務フローを可視化する 業務の流れ、担当、情報を構造的に整理する
⑥ 現場レビュー 担当者と一緒にフローを確認・修正する 認識齟齬を解消し、現場との共通理解を形成
⑦ 差分メモの整理 ヒアリング中に得た課題・改善点を併記する To-Be設計の前提情報として利用する
🚫しないこと
NG項目 説明 なぜ問題か(リスク)
机上でフローを描く 現場確認せず、資料だけで作成 実態と乖離し、改善の根拠にならない
一部の担当者だけにヒアリングする 特定視点だけで業務を定義 他部門・連携業務が抜け、誤解が生じる
To-Beを意識して改変しながら描く 現行分析の段階で未来像を混入 現状把握と課題特定が曖昧になる
業務単位を曖昧にする 「なんとなくの流れ」でフロー化 境界・責任が不明確になり、後工程に影響
記号・表記ルールを統一しない 各担当が自由に描く 可読性・再利用性が低下し、レビューが困難
レビュー記録を残さない 修正版だけが残り、経緯が不明 後からのトレーサビリティが失われる
課題メモを別管理にする フローと課題が分離 To-Be設計時に改善根拠を辿れなくなる
現場の反応を「口頭合意」で済ませる 文書化せず了承だけ取る 合意の証跡がなく、後で否認される恐れ

❤️‍🔥マインドセット(プロセスへの臨み方)

  • 「正しさより、まず事実を描く」
  • 「課題を探すために、まず理解する」
  • 「相手の言葉で業務を表現する(専門用語で置き換えない)」
  • 「図を描くことが目的ではなく、共通認識を作ることが目的」
  • 「自分の理解が正しいかどうかを、必ず現場に確認する」

😵‍💫よくある失敗例

  • 「現場ヒアリングを十分に行わず机上でAs-Isを描いた」
    • フローが実態と乖離し、顧客のユーザー部門から信頼を失う。
    • 業務として妥当ではない ToBe のフローを描いてしまう。
  • 「記号や表現に凡例などの説明がない」
    • 後から見返したときに、フロー図だけでは説明不足になる。
    • ただし、ステークホルダー間で共通認識があればよいので、過度な説明は不要。
  • 「記号や表現が統一されていない」
    • 読み手によって解釈が異なり、認識齟齬が生じる。